問51
タイ料理で、唐辛子やハーブ、スパイスを石臼ですり潰して作る、カレーの素となるペースト状の調味料を___という。
A) ナンプラー
B) シーズニングソース
C) クルーン
D) スイートチリソース
答え: C) クルーン
説明: 「クルーン」はタイ語で「調味料」や「เครื่องแกง(クルーンゲーン)」としてカレーペーストを指します。これを炒めてココナッツミルクでのばし、具材を煮込んでタイカレーを作ります。
感想: タイカレーの味の決め手が、この手作りのペーストにあるのですね。材料の組み合わせでグリーンにもレッドにもなる、まさに魔法のペーストです。
問52
インド独立の父、マハトマ・ガンディーの出身地であり、菜食料理が発達した地域は___州である。
A) パンジャーブ
B) ベンガル
C) ゴア
D) グジャラート
答え: D) グジャラート
説明: ジャイナ教徒が多いこともあり、厳格な菜食主義が根付いています。豆や野菜を使った料理が非常に豊富で、甘み、酸味、塩味などを組み合わせた複雑な味わいが特徴です。
感想: ガンディーの出身地が菜食で有名な場所だったとは、彼の思想と食文化が繋がっているように感じられて興味深いです。
問53
カシミール地方が発祥とされる、唐辛子の赤とヨーグルトのコクが特徴の、羊肉を使ったカレーは___である。
A) ローガンジョシュ
B) ニハリ
C) ハリーム
D) コフタ
答え: A) ローガンジョシュ
説明: 「ローガン」は油、「ジョシュ」は煮込むを意味します。カシミール唐辛子という、色は鮮やかだが辛さはマイルドな唐辛子を使うため、見た目ほど辛くないのが特徴です。
感想: 真っ赤な見た目から激辛を想像しましたが、辛くない唐辛子を使っていると知り、驚きました。見た目に騙されてはいけませんね。
問54
クミン、コリアンダー、ターメリックは、多くのカレーでベースとして使われることから「___スパイス」と呼ばれる。
A) 基本
B) 三大
C) 魔法の
D) 王家の
答え: B) 三大
説明: 香りのクミン、旨味のコリアンダー、色のターメリックと言われ、この3つを揃えれば基本的なカレースパイスの骨格ができます。
感想: この3つさえあればカレーが作れると思うと、スパイスカレー作りのハードルがぐっと下がりますね。まさに黄金比のような組み合わせです。
問55
大阪の一部のカレー店で見られる、ご飯とルーをあらかじめ混ぜて提供するスタイルのカレーを___と呼ぶ。
A) 混ぜカレー
B) 自由軒のインデアンカレー
C) まかないカレー
D) スパイスカレー
答え: B) 自由軒のインデアンカレー
説明: 大阪・難波にある「自由軒」の名物カレーで、熱々のご飯とルーを混ぜ、中央に生卵を落とした独特のスタイルが特徴です。創業時から続く伝統の味です。
感想: ご飯とルーを混ぜて出すという発想がユニークです。最初から完成された味を提供したいという、お店のこだわりを感じます。
問56
ジャガイモを意味する「アル」と、カリフラワーを意味する「ゴビ」を使った、インドの野菜炒めのようなドライカレーは___である。
A) アルパラク
B) アルマタール
C) アルゴビ
D) アルジーラ
答え: C) アルゴビ
説明: ジャガイモとカリフラワーをスパイスで蒸し煮にした、北インドの定番家庭料理です。野菜の甘みとスパイスの香りが楽しめます。
感想: 料理名が食材の名前の組み合わせになっていると、覚えやすくて良いですね。「アル=じゃがいも」と覚えておくと、他の料理も推測できそうです。
問57
カレーの隠し味として、日本の家庭でよく使われる調味料に、ソースや___がある。
A) 醤油
B) 味噌
C) 麺つゆ
D) ポン酢
答え: A) 醤油
説明: 醤油を加えることで、塩味だけでなく、発酵食品ならではの旨味とコクが加わり、味に深みが出ます。ソースのフルーティーな酸味も同様の効果があります。
感想: カレーに醤油、というのは日本の家庭ならではの知恵ですね。ご飯との相性をさらに良くするための、素晴らしいアイデアだと思います。
問58
インドの米料理「プラオ」は、ビリヤニと似ているが、一般的にビリヤニよりも使うスパイスの量が___のが特徴である。
A) 多く、辛い
B) 少なく、マイルド
C) 同じ
D) 非常に珍しい
答え: B) 少なく、マイルド
説明: プラオは、米と具材、スパイスを一緒に炊き込むシンプルな炊き込みご飯です。一方、ビリヤニはより多くのスパイスを使い、米とグレービーを層にして蒸すなど、調理法も複雑です。
感想: ビリヤニとプラオの違いがよく分かりました。プラオは「日常の炊き込みご飯」、ビリヤニは「特別な日のご馳走」といったイメージでしょうか。
問59
カレーに使うシナモンは、主にスリランカ産のセイロンシナモンと、中国やベトナム産の___に大別される。
A) カシア
B) ニッキ
C) スティック
D) チャイニーズ
答え: A) カシア
説明: セイロンシナモンは上品で繊細な甘い香り、カシアはより濃厚でスパイシーな香りが特徴です。一般的にスパイスとして流通している安価なシナモンスティックはカシアが多いです。
感想: シナモンに種類があったとは驚きです。産地によって香りが違うなら、料理によって使い分けてみたくなりますね。
問60
東京大学の安田講堂の地下にある中央食堂では、昔から___という独特の名前のカレーが名物となっている。
A) 赤門カレー
B) 安田カレー
C) 本郷カレー
D) 銀杏カレー
答え: A) 赤門カレー
説明: 少し赤みがかったルーが特徴で、昔から東大生のお腹を満たしてきたソウルフードです。レトルトとしても販売されています。
感想: 大学の学食に名物カレーがあるなんて素敵ですね。多くの学生がこのカレーを食べて、勉学に励んだのだろうと想像が膨らみます。
問61
インドでは、カレーは神聖なものであるため、___を使って食べることはせず、右手を使って食べるのが伝統的である。
A) スプーン
B) フォーク
C) 左手
D) 箸
答え: C) 左手
説明: インドでは、左手は不浄の手とされているため、食事をする際には使いません。右手を使って、指先でご飯とカレーを混ぜ合わせ、口に運びます。
感想: 手で食べることには、食べ物の温度や感触を確かめるという意味もあるそうです。文化的な背景を知ると、単なる習慣ではないことが分かります。
問62
インドや中東で食べられる、ひよこ豆をすり潰してスパイスを混ぜ、丸めて揚げたコロッケのような料理は___である。
A) サモサ
B) ワダ
C) ファラフェル
D) パコラ
答え: C) ファラフェル
説明: 中東が起源の料理ですが、インドでも食べられます。そのまま食べたり、ピタパンに挟んでサンドイッチにしたりします。ベジタリアンに人気のストリートフードです。
感想: 豆のコロッケ、ヘルシーで美味しそうですね。カレーとは少し違いますが、同じスパイス文化圏の料理として知っておくと面白いです。
問63
マレーシアのココナッツミルクカレー「ルンダン」は、長時間煮込むことで___のが特徴である。
A) スープ状になる
B) 具材が溶ける
C) 水分を飛ばし、ドライになる
D) 色が白くなる
答え: C) 水分を飛ばし、ドライになる
説明: ルンダンは、牛肉などをココナッツミルクとスパイスで、水分がほぼ無くなるまで数時間かけて煮詰めます。これにより、味が凝縮され、保存性も高まります。
感想: 煮込み料理なのに、最終的にドライになるという点が非常にユニークです。旨味が凝縮された牛肉、ご飯が何杯でも食べられそうです。
問64
アサフェティダ(ヒング)は、生のままでは強烈な___の匂いがするが、油で加熱すると香ばしい香りに変わるスパイスである。
A) ニンニクや玉ねぎ
B) 硫黄
C) バラ
D) ミント
答え: A) ニンニクや玉ねぎ
説明: タマネギやニンニクのような強い匂いから「悪魔の糞」という別名もあります。しかし、油で炒めることで香ばしさに変わり、料理にコクと深みを与えます。
感想: 「悪魔の糞」というすごい名前のスパイスがあることに驚きました。加熱で香りが変わるなんて、まさに化学変化ですね。
問65
日本のカレー専門店「カレーハウスCoCo壱番屋」では、カレーの辛さやご飯の量、___を自由に選べるシステムが人気である。
A) ルーの種類
B) 付け合わせ
C) トッピング
D) 飲み物
答え: C) トッピング
説明: カツやチーズ、野菜など豊富な種類のトッピングを自由に組み合わせられるのがCoCo壱番屋の最大の特徴です。自分だけのオリジナルカレーを作ることができます。
感想: このカスタマイズ性の高さが、多くの人に愛される理由なのでしょう。トッピングを全部乗せたらどうなるのか、一度は考えてしまいますね。
問66
インドやネパールで食べられる、三角形のパイのようなスナックで、中にジャガイモや豆のスパイス炒めが入っているものは___である。
A) カチョリ
B) パコラ
C) サモサ
D) プーリー
答え: C) サモサ
説明: 小麦粉で作った皮で具を包み、油で揚げた軽食です。チャイと一緒に食べたり、前菜として出されたりします。
感想: カレー風味の揚げパイ、美味しくないわけがありません。国によって、似たような発想の料理(ピロシキなど)があるのも面白いですね。
問.67
タイカレーの「レッドカレー」の赤色は、主に___をすり潰して作るペーストに由来する。
A) トマト
B) 赤パプリカ
C) 乾燥赤唐辛子
D) ビーツ
答え: C) 乾燥赤唐辛子
説明: レッドカレーペーストは、水で戻した乾燥赤唐辛子をベースに作られます。そのため、グリーンカレーとは異なる、深みのある辛さと香りが特徴です。
感想: グリーン、レッド、イエローと、唐辛子の種類(状態)を変えるだけで、色も味も全く違うカレーになるのがタイカレーの面白いところですね。
問68
タマネギを飴色になるまでじっくり炒めると、___成分が分解されて甘みが増し、カレーにコクと深みを与える。
A) カプサイシン
B) 硫化アリル
C) アリシン
D) クエン酸
答え: B) 硫化アリル
説明: タマネギの辛味成分である硫化アリルが、加熱によって甘み成分に変化します。このメイラード反応とカラメル化により、カレーのベースとなる深い味わいが生まれます。
感想: 美味しいカレーの基本は玉ねぎ炒め、とよく聞きますが、その理由が科学的に説明できると知って納得しました。時間と手間をかける価値がありますね。
問69
インド南部ケララ州のカレーは、ココナッツや胡椒、そして酸味付けに___という果物の皮をよく使うのが特徴である。
A) タマリンド
B) レモン
C) ゴラカ
D) マンゴー
答え: C) ゴラカ
説明: ゴラカは、乾燥させた果皮を使い、スモーキーで爽やかな酸味を料理に加えます。特にフィッシュカレーとの相性が抜群です。
感想: 酸味を加える食材にも色々あるのですね。タマリンドとはまた違う、スモーキーな酸味というのがどんな味なのか、とても気になります。
問70
日本のカレー文化において、キャンプやバーベキューの定番メニューといえば、飯盒で炊いたご飯と___である。
A) キーマカレー
B) バターチキンカレー
C) 大鍋で作るカレー
D) スープカレー
答え: C) 大鍋で作るカレー
説明: 野外でみんなで協力して作る大鍋のカレーは、キャンプの楽しみの一つです。野菜がゴロゴロ入った、家庭的な味わいが野外の雰囲気とマッチします。
感想: なぜか外で食べると、いつものカレーが何倍も美味しく感じますよね。あれは「自然」という最高のスパイスが加わるからかもしれません。
問71
インドのパンの一種で、生地を油で揚げることで、風船のようにぷっくりと膨らむのが特徴の揚げパンは___である。
A) ロティ
B) プーリー
C) バトゥーラー
D) ドーサ
答え: B) プーリー
説明: 全粒粉で作った生地を薄くのばし、高温の油で揚げます。中が空洞になるため、軽く、カレーと一緒に食べやすいです。お祝いの席などでよく出されます。
感想: 揚げたてでぷっくり膨らんだプーリー、見た目も可愛くて美味しそうです。カレーにつけて食べるのはもちろん、そのまま食べても美味しいでしょうね。
問72
インド料理において、肉や魚をヨーグルトとスパイスに漬け込む工程を___という。
A) マリネ
B) テンパリング
C) ブレイズ
D) ロースト
答え: A) マリネ
説明: ヨーグルトの酸や酵素が肉の繊維を柔らかくし、スパイスの風味が中まで浸透します。タンドリーチキンなどを作る際の重要な下ごしらえです。
感想: ヨーグルトにお肉を漬け込むと柔らかくなる、というのは聞いたことがありましたが、インド料理では基本の技法だったのですね。
問73
エチオピアのカレーのような煮込み料理「ワット」は、___という酸味のあるクレープ状の主食と一緒に食べる。
A) ナン
B) インジェラ
C) チャパティ
D) ピタ
答え: B) インジェラ
説明: テフという穀物の粉を発酵させて作る、スポンジ状で独特の酸味がある蒸しパンのようなクレープです。これをちぎって、ワットをすくうようにして食べます。
感想: アフリカにもカレーに似た食文化があったことに驚きました。インジェラという主食も、見た目、味ともに個性的で、一度体験してみたいです。
問74
カレーのスパイスとして使われるナツメグとメースは、___という同じ木の、異なる部分から採れる。
A) ニクズク
B) シナニッケイ
C) ゲッケイジュ
D) クスノキ
答え: A) ニクズク
説明: 種子の中の「仁」がナツメグ、その周りを覆う赤い仮種皮がメースです。ナツメグは甘く刺激的、メースはより繊細で上品な香りを持ちます。
感想: 同じ木から2種類のスパイスが採れるなんて、まるで兄弟のようですね。香りが違うなら、料理によって使い分けるのも楽しそうです。
問75
カレーを食べた後に口の中に残る辛さや香りをリセットするのに、___のシャーベットが効果的である。
A) レモン
B) チョコレート
C) イチゴ
D) バニラ
答え: A) レモン
説明: レモンのような柑橘系の酸味と冷たさが、口の中をさっぱりとさせ、スパイスの油分や香りを洗い流してくれます。
感想: 食後のデザートにも、ちゃんと意味があるのですね。コース料理の構成は、味の組み合わせが緻密に計算されているのだと感心しました。
問76
「国民食」と呼ばれるほどカレーライスが好きな日本では、年間で一人あたり平均約___皿のカレーを消費していると言われている。
A) 25
B) 45
C) 80
D) 100
答え: C) 80
説明: 近年の調査では、年間一人あたり約79〜84皿のカレー(レトルトや外食を含む)を食べているというデータがあります。これは週に1回以上食べている計算になります。
感想: 週に1回以上という驚異的なペース!日本人がどれだけカレーを愛しているかが、この数字によく表れていますね。
問77
スリランカカレーで、複数のカレーやおかずをワンプレートで提供するスタイルを「___プレート」という。
A) ライス&カリー
B) ミールス
C) ターリー
D) ダルバート
答え: A) ライス&カリー
説明: ご飯を中心に、数種類のカレー(肉、魚、野菜、豆など)と、サンボル(和え物)やパパダン(揚げせんべい)などが盛り付けられます。これらを少しずつ混ぜながら食べるのが特徴です。
感想: 各国の定食は名前が違って面白いですね。スリランカは「ライス&カリー」。シンプルで分かりやすいです。混ぜて楽しむスタイルは南インドと共通していますね。
問78
肉を使わず、野菜や豆だけで作るカレーを、一般的に___カレーという。
A) ヴィーガン
B) ベジタブル
C) ヘルシー
D) オリエンタル
答え: B) ベジタブル
説明: ベジタブルカレーは、野菜の旨味と甘みをスパイスが引き立てる、ヘルシーながら満足感のあるカレーです。インドの菜食文化の影響を強く受けています。
感想: 肉が入っていないと物足りない、というイメージがありましたが、野菜だけのカレーも、作り方次第で深いコクと旨味が出ると知りました。
問79
お蕎麦屋さんで提供されるカレー南蛮やカレー丼は、___でとった和風だしがベースになっているのが特徴である。
A) 昆布と鶏ガラ
B) 豚骨と野菜
C) カツオ節と昆布
D) 煮干しと椎茸
答え: C) カツオ節と昆布
説明: そばつゆに使われる和風だしに、カレー粉や片栗粉を加えて作られます。スパイスの風味と、だしの旨味が見事に融合した、日本独自のカレー料理です。
感想: カレーと和風だしという、異色の組み合わせを考えた人は天才だと思います。あの独特の美味しさは、お蕎麦屋さんでしか味わえませんね。
問80
イギリスのパブで定番の料理「チップス・アンド・カレーソース」は、フライドポテトに___をかけたシンプルなものである。
A) キーマカレー
B) バターチキンカレー
C) さらっとしたカレーソース
D) ドライカレー
答え: C) さらっとしたカレーソース
説明: イギリスでは、フィッシュ・アンド・チップスにグレイビーソースをかけるように、フライドポテトに温かいカレーソースをかけて食べるのが、人気のジャンクフードとして定着しています。
感想: ポテトにカレーソース、絶対に美味しい組み合わせですね。イギリスのパブ文化にカレーが深く根付いていることが分かります。
問81
1903年に大阪で開かれた第五回内国勧業博覧会で、___が「ライス・カレー」を提供し、人気を博したことが、関西でカレーが広まるきっかけとなった。
A) 今井
B) 自由軒
C) 阪急百貨店
D) ヤマムロ
答え: D) ヤマムロ
説明: 当時、調味料などを扱っていた「ヤマムロ」が食堂を出店し、一杯5銭でライス・カレーを提供しました。これが庶民の間でカレーが普及する一助となりました。
感想: 博覧会が新しい食文化を広めるきっかけになったのですね。当時はまだ珍しかったであろうカレーに行列ができた光景を想像すると、ワクワクします。
問82
タイカレーの辛さを和らげ、まろやかなコクを加えるために欠かせない食材は、ココナッツミルクと___である。
A) 砂糖
B) 酢
C) 牛乳
D) チーズ
答え: A) 砂糖
説明: タイ料理は「辛・酸・甘・塩」の4つの味のバランスを重視します。カレーにおいても、パームシュガーなどの砂糖を加えることで、辛さの中に甘みとコクが生まれ、全体の味がまとまります。
感想: タイカレーに砂糖が入っているとは意外でした。ただ辛いだけでなく、甘さや酸味も加わっているからこそ、あの複雑で美味しい味になるのですね。
問83
インドの菓子(ミターイー)の一種で、ニンジンをギーと牛乳、砂糖で煮詰めて作る温かいデザートは「___・カ・ハルワ」である。
A) ガジャール
B) スージー
C) ベサン
D) ムングダル
答え: A) ガジャール
説明: 「ガジャール」はヒンディー語でニンジンを意味します。すりおろしたニンジンを煮詰めた、素朴で優しい甘さのお菓子で、お祝いの時などによく作られます。
感想: ニンジンが甘いデザートになるなんて、想像がつきません。野菜をスイーツにするという発想は、世界共通であることに面白さを感じます。
問84
「カレー」という言葉の語源は、南インドのタミル語で「ソース」や「おかず」を意味する「___」であるという説が有力である。
A) カリ
B) マサラ
C) チャツネ
D) サンバル
答え: A) カリ(kari)
説明: タミル語の「カリ」が、ポルトガル人やイギリス人によって伝えられる過程で「curry」に変化したとされています。元々はスパイスを使った煮込み料理全般を指す言葉でした。
感想: 「カレー」の語源が「おかず」という意味の言葉だったとは。元々は特定の料理名ではなかったのですね。言葉の由来を知ると、歴史の深さを感じます。
問.85
インドのパンの一種「クルチャ」は、ナンと似ているが、生地に___を加えて作ることが多い。
A) ベーキングパウダー
B) ヨーグルト
C) 卵
D) ジャガイモや玉ねぎ
答え: D) ジャガイモや玉ねぎ
説明: ナンが無地のことが多いのに対し、クルチャは刻んだ玉ねぎやジャガイモ、チーズなどを生地に練り込んだり、挟んで焼いたりします。よりおかずパンに近い存在です。
感想: ナンにも色々な仲間がいたのですね。具入りのクルチャは、それだけで一品料理として成立しそうで、とても美味しそうです。
問86
インドネシア料理の串焼き「サテ」には、___を使った甘くてスパイシーなソースがよく使われる。
A) トマト
B) ピーナッツ
C) パイナップル
D) ココナッツ
答え: B) ピーナッツ
説明: 炒ったピーナッツをすり潰し、唐辛子やニンニク、ケチャップマニス(甘い醤油)などを加えて作るソースは「サンバル・カチャン」と呼ばれ、サテには欠かせません。
感想: ピーナッツが甘辛いソースになるとは、面白い組み合わせです。カレー文化圏の周辺には、スパイスと意外な食材を組み合わせた美味しい料理がたくさんありますね。
問87
ミャンマーのカレーは、インドやタイの影響を受けつつも、___を多用することで、独特のコクと旨味を出しているのが特徴である。
A) 油
B) 砂糖
C) ハーブ
D) 魚醤
答え: A) 油
説明: ミャンマーカレーは、大量の油で玉ねぎなどをじっくり炒め、油と水分を分離させる「油戻し」という調理法で作られます。これにより、油にスパイスの香りと旨味が凝縮されます。
感想: 油をたくさん使うと聞くと重そうですが、これがミャンマーカレーの美味しさの秘訣なのですね。国境を接する国々で、カレーが独自に進化しているのが興味深いです。
問88
インスタントラーメンにカレールウやカレー粉を入れて作る「カレーラーメン」は、___を発祥とするご当地ラーメンである。
A) 北海道室蘭市
B) 新潟県三条市
C) 青森県青森市
D) 千葉県勝浦市
答え: A) 北海道室蘭市
説明: 室蘭市の多くのラーメン店で提供されており、とろみのあるカレースープに、縮れ麺、チャーシュー、わかめなどが乗っているのが一般的です。
感想: ラーメンとカレーという、国民食同士のコラボレーション。それぞれの地域で独自のカレーラーメンが生まれているのも、日本の食文化の面白さですね。
問89
1772年に、イギリスの初代ベンガル総督であったウォーレン・ヘースティングズが、帰国の際に___を本国に持ち帰ったことが、イギリスでのカレー普及の一因となった。
A) コック
B) スパイスと米
C) カレーのレシピ本
D) タンドール窯
答え: B) スパイスと米
説明: 彼がインドの食材と食文化をイギリスに紹介したことで、上流階級の間でインド料理が流行し始め、カレーがイギリス社会に広まっていくきっかけとなりました。
感想: 一人の人物の行動が、一国の食文化を変えるきっかけになるなんて、歴史のダイナミズムを感じます。ヘースティングズ氏がいなければ、日本のカレーも違った形になっていたかもしれません。
問90
南インドで食べられる、米と豆を発酵させた生地を蒸して作る、ふっくらとした蒸しパンは___である。
A) ドーサ
B) イドゥリ
C) ワダ
D) ウッタパム
答え: B) イドゥリ
説明: ドーサと同じ生地を、専用の型に入れて蒸して作ります。消化が良く、朝食の定番として人気があります。サンバルやチャツネを付けて食べます。
感想: 見た目は日本の「かるかん」のようですね。発酵によるほのかな酸味と、ふわふわの食感が特徴のヘルシーなパン、朝食にぴったりです。
問91
インドの神様ガネーシャの好物とされる、米粉の団子の中にココナッツやジャグリー(黒糖)を詰めて蒸したお菓子は___である。
A) ラドゥー
B) バルフィ
C) モーダカ
D) グラブジャムン
答え: C) モーダカ
説明: ガネーシャの誕生日を祝うお祭りなどで、お供え物として大量に作られます。その形は、彼の持つ巾着袋や蕾を模していると言われています。
感想: 神様の好物のお菓子があるなんて、とても可愛らしくて面白い話です。信仰と食が密接に結びついているのが、インド文化の魅力ですね。
問92
日本のレトルトカレーは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)によって___にも認定されている。
A) 非常食
B) 学校給食
C) 宇宙食
D) 病院食
答え: C) 宇宙食
説明: 無重力空間でも飛び散らないように粘度を高めたり、長期保存が可能なレトルトカレー(スペースカレー)が開発され、宇宙飛行士の食事として採用されています。
感想: カレーがついに宇宙まで進出したとは!日本のレトルト技術の高さと、カレーの普遍的な美味しさの証明ですね。
問93
北インド、パンジャーブ地方の郷土料理で、からし菜のペーストをじっくり煮込んだカレーは「___・カ・サグ」という。
A) パラク
B) サルソン
C) メティ
D) バトゥア
答え: B) サルソン
説明: 「サルソン」はからし菜を意味します。冬の時期に食べられる、栄養価の高い緑色のカレーで、トウモロコシのパン(マッキ・ディ・ロティ)と一緒に食べるのが定番です。
感想: ほうれん草だけでなく、からし菜もカレーになるのですね。ピリッとした辛味とほのかな苦味がありそうで、大人の味わいが楽しめそうです。
問94
辛さの単位として使われる「スコヴィル値」は、唐辛子の辛味成分である___の割合を測定したものである。
A) ピペリン
B) ジンゲロン
C) カプサイシン
D) アリシン
答え: C) カプサイシン
説明: スコヴィル値は、唐辛子のエキスを、辛さを感じなくなるまで砂糖水で薄めた倍率で示されます。ハバネロやジョロキアなど、激辛唐辛子の辛さを比較するのに使われます。
感想: 辛さにもちゃんと測る単位があったことに驚きました。この単位のおかげで、自分の限界に挑戦する前に危険を察知できますね。
問95
インドのヨーグルトベースの飲み物「ラッシー」には、塩味のものと、砂糖や果物を加えた甘いものがあるが、塩味のものは___と呼ばれることが多い。
A) スイートラッシー
B) ソルティラッシー
C) マサララッシー
D) プレーンラッシー
答え: B) ソルティラッシー
説明: 塩とクミンなどのスパイスを加えた、食事に合うさっぱりとした味わいのラッシーです。日本では甘いマンゴーラッシーなどが有名ですが、インドでは塩味も一般的です。
感想: ラッシーに塩味があったとは驚きです。日本の「飲むヨーグルト」とは違う、食事と一緒に楽しむ甘くないヨーグルトドリンクなのですね。
問96
インドでイスラム教徒の肉屋が朝食として食べていたとされる、牛や羊のすね肉をスパイスで一晩じっくり煮込んだ、とろみのあるスープカレーは___である。
A) ハリーム
B) パヤ
C) ニハリ
D) ダルゴーシュト
答え: C) ニハリ
説明: 「ニハリ」は「朝」を意味する言葉に由来します。肉が骨からほろりと外れるほど柔らかく、コラーゲンたっぷりの濃厚な味わいが特徴です。
感想: 一晩かけて煮込む、究極の朝ごはんですね。朝からこんなに滋味深いものを食べたら、一日中元気に過ごせそうです。
問97
カレーの付け合わせとして人気の「チャツネ」は、もともと果物や野菜を___で煮詰めて作る、ジャムのような保存食である。
A) 砂糖や酢
B) 塩と油
C) 醤油とみりん
D) 牛乳とバター
答え: A) 砂糖や酢
説明: マンゴーやリンゴなどのフルーツに、スパイスと砂糖、酢を加えて煮詰めます。カレーに加えることで、フルーティーな甘みと酸味、コクがプラスされます。
感想: チャツネがジャムのようなものだったとは。カレーの隠し味として使うと、一気にプロの味に近づきそうですね。
問98
「カレーパン」は、カレーをパン生地で包んで揚げた、___で生まれたとされる調理パンである。
A) インド
B) イギリス
C) 日本
D) フランス
答え: C) 日本
説明: 1927年(昭和2年)に、東京の名花堂(現:カトレア)の2代目が、洋食のカツレツをヒントに、実用新案登録した「洋食パン」が元祖とされています。
感想: カレーパンも日本生まれだったとは!カツレツからヒントを得たというエピソードも面白いです。日本のパン文化の創造性の高さを感じます。
問99
肉団子のカレー「コフタカレー」の「コフタ」は、中東からインドにかけての広い地域で食べられている___の総称である。
A) 煮込み料理
B) 揚げ物
C) 肉団子
D) スープ
答え: C) 肉団子
説明: ひき肉や野菜、豆などを丸めて調理したものの総称で、焼いたり、揚げたり、煮込んだりと調理法は様々です。カレーに入れると、ジューシーな肉団子にソースが絡んで美味です。
感想: トルコのキョフテや、日本のつくねのように、ひき肉を団子にする料理は世界中にありますね。コフタカレーは、まさにそのインド版と言えそうです。
問100
インドの多くのヒンドゥー教徒にとって、___は神聖な動物であるため、その肉を食べることはタブーとされている。
A) 豚
B) 鶏
C) 羊
D) 牛
答え: D) 牛
説明: 牛はシヴァ神の乗り物である聖牛ナンディンとして崇められるなど、非常に神聖な存在です。そのため、ヒンドゥー教徒は牛肉を食べず、カレーにも使われません。
感想: 100問の締めくくりは、カレー文化の根底にある宗教観についての問題です。何を食べ、何を食べないかという選択が、その土地の文化や歴史、信仰を深く物語っているのだと、このクイズを作りながら改めて感じました。カレーはただの料理ではなく、文化そのものですね。
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