問1
カレーの象徴的な黄色い色の元となるスパイスは___である。
A) クミン
B) コリアンダー
C) ターメリック
D) チリペッパー
答え: C) ターメリック
説明: ターメリック(和名:ウコン)に含まれるクルクミンという色素が、カレーに鮮やかな黄色を与えます。香り付けのほか、防腐効果や着色の目的で古くから使われています。
感想: カレーの色がウコンだったとは、二日酔い対策のイメージが強かったので驚きました。見た目にも美味しさを与える重要なスパイスですね。
問2
日本にカレーが伝わったのは、インドから直接ではなく、___を経由してであった。
A) イギリス
B) ポルトガル
C) オランダ
D) アメリカ
答え: A) イギリス
説明: インドを植民地としていたイギリスが、インド料理を本国に持ち帰り、欧風にアレンジしたものが日本に伝わりました。そのため、日本のカレーはインドカレーとは異なる進化を遂げました。
感想: 日本のカレーが英国紳士の味から始まったと知り、なんだかお洒落なルーツだと感じました。インド→イギリス→日本という食文化の旅路は壮大です。
問3
インド料理で、油にホールスパイスを入れて加熱し、香りを油に移す調理技法を___という。
A) マリネ
B) テンパリング
C) ソテー
D) ブレイズ
答え: B) テンパリング
説明: カレー作りの最初や最後に熱した油にスパイスを投入し、香りを引き出す重要な工程です。これにより、カレー全体の香りが格段に豊かになります。
感想: チョコレートの温度調整と同じ言葉が、スパイスの世界でも使われていることに驚きました。香りを「爆発させる」という表現がぴったりのダイナミックな技法ですね。
問4
日本のカレーライスに添えられることが多い福神漬けは、___種類の野菜を使った漬物である。
A) 三
B) 五
C) 七
D) 十
答え: C) 七
説明: 大根、ナス、キュウリ、レンコンなど七種類の野菜を使うことから、七福神にちなんで「福神漬」と名付けられました。カレーとの相性は日本で独自に発見されたものです。
感想: 福神漬けが七福神から来ているとは、とても縁起の良い名前だったのですね。カレーの横にあるのが当たり前すぎて、由来を考えたこともありませんでした。
問5
ナンやタンドリーチキンを焼くために使われる、壺のような形の粘土製の釜を___という。
A) ダッチオーブン
B) カマド
C) タンドール
D) ペチカ
答え: C) タンドール
説明: 炭火などで高温に熱したタンドールの内壁に、生地を貼り付けて焼くことで、外はパリッと、中はもっちりとした独特の食感のナンが生まれます。
感想: ナンがあの絶妙な焼き加減になるのは、壺の中で焼くという特殊な方法のおかげだったのですね。まさにインド料理ならではの調理器具です。
問6
南インドの定食「ミールス」は、複数のカレーやおかずがバナナの葉や皿に盛られ、___と混ぜて食べるのが基本である。
A) ナン
B) チャパティ
C) ライス
D) パロタ
答え: C) ライス
説明: ミールスは、サンバル(豆と野菜のカレー)やラッサム(酸味のあるスープ)など、汁気の多いカレーをご飯と混ぜ合わせながら手で食べるのが伝統的なスタイルです。
感想: 色々なカレーを少しずつ混ぜて、自分だけの味を作っていくのがミールスの醍醐味だと知りました。まさに「混ぜる文化」の象M徴ですね。
問7.
タイカレーの「グリーンカレー」の緑色は、主に___をすり潰して作るペーストに由来する。
A) ホウレンソウ
B) 緑のパプリカ
C) 緑唐辛子
D) バジル
答え: C) 緑唐辛子
説明: グリーンカレーペーストは、生の緑唐辛子をベースに、レモングラス、コブミカンの葉、ガランガルなどのハーブ類を加えて作られます。そのため、爽やかな香りとキレのある辛さが特徴です。
感想: 緑色だからマイルドかと思いきや、実は生の唐辛子を使っているから一番辛いこともある、という事実に驚きました。色のイメージと味が直結しないのが面白いです。
問8
日本の海上自衛隊で、毎週___にカレーを食べる習慣があるのは、長い海上生活で曜日感覚を失わないようにするためである。
A) 月曜日
B) 水曜日
C) 金曜日
D) 日曜日
答え: C) 金曜日
説明: 旧日本海軍から続く伝統で、毎週金曜日にカレーが出されることで「今日は金曜日だ」と認識できるという実用的な理由から始まっています。
感想: 曜日感覚を保つためにカレーを食べるという理由が、非常に合理的で面白いと思いました。カレーが生活の指標になっているのですね。
問9
「スパイスの王様」と呼ばれ、爽やかで清涼感のある強い香りを持つスパイスは___である。
A) クローブ
B) カルダモン
C) ブラックペッパー
D) シナモン
答え: C) ブラックペッパー
説明: 古代から金と同等の価値で取引されたこともあるほど貴重なスパイスで、あらゆる料理に使われることから「王様」と称されます。ピリッとした辛味と爽やかな香りが特徴です。
感想: 最も身近なスパイスの一つである胡椒が「王様」だったとは。普段何気なく使っていましたが、歴史を知るとありがたみが増します。
問10
インドのひき肉のカレーを「キーマカレー」というが、「キーマ」とはヒンディー語で___を意味する言葉である。
A) 辛い
B) 細かく刻んだもの(ひき肉)
C) 濃厚な
D) 王様
答え: B) 細かく刻んだもの(ひき肉)
説明: 「キーマ」は細切れ肉やひき肉を指す言葉です。そのため、キーマカレーはひき肉を使ったカレー全般を指し、使う肉の種類や調理法は様々です。
感想: 料理名がそのまま食材を表していると、とても分かりやすいですね。「キーマ=ひき肉」と覚えておけば、メニュー選びで失敗しなさそうです。
問11
ほうれん草などの青菜をペーストにして作る、緑色のインドカレーは___と呼ばれる。
A) サグ
B) ダル
C) コルマ
D) ブナ
答え: A) サグ
説明: 「サグ」は青菜全般を指す言葉です。ほうれん草で作られることが多いですが、からし菜など他の青菜を使うこともあります。チーズ(パニール)やチキン、マトンなどと組み合わせます。
感想: 緑色のカレーの正体が青菜のペーストだったと知り、ヘルシーなイメージが湧きました。野菜の旨味が凝縮されていそうで、とても美味しそうです。
問12
イギリスで国民食とまで言われる「チキンティッカマサラ」は、インドではなく___で生まれたとされる説が有力である。
A) パキスタン
B) バングラデש
C) イギリス
D) ネパール
答え: C) イギリス
説明: イギリスのインド料理レストランで、タンドリーチキン(ティッカ)をもっとジューシーに食べたいという客の要望に応え、トマトベースのクリーミーなソースをかけて提供したのが始まりと言われています。
感想: インド料理の代表格だと思っていたチキンティッカマサラが、実はイギリス生まれだったという事実は最大の驚きの一つです。文化の融合が生んだ傑作ですね。
問13
カツカレーは、東京・___にあった洋食店「グリルスイス」で、常連客の要望から生まれたとされる。
A) 銀座
B) 新宿
C) 上野
D) 浅草
答え: A) 銀座
説明: 1948年頃、プロ野球選手の千葉茂氏が「カレーライスにカツレツを乗せてくれ」と注文したのが始まりとされています。今や日本のカレーの定番スタイルの一つです。
感想: あの最強の組み合わせ「カツカレー」が、一人の野球選手のわがまま(?)から生まれたとは!食の歴史は、時として偶然や個人のリクエストから作られるのですね。
問14
インドの家庭で日常的に飲まれる、スパイスと牛乳で紅茶を煮出した飲み物は___である。
A) ラッシー
B) チャイ
C) コーヒー
D) ハーブティー
答え: B) チャイ
説明: 「チャイ」はヒンディー語で「お茶」を意味します。しょうが、カルダモン、シナモンなどのスパイスを加えて煮出すことで、体が温まり、リラックス効果があると言われています。
感想: 日本で「チャイ」というとスパイスミルクティーを指しますが、本場では単に「お茶」という意味だと知りました。言葉が伝わる過程で意味が限定されていくのが面白いです。
問15
カレーの辛味成分であるカプサイシンを和らげるのに最も効果的な飲み物は___である。
A) 水
B) ビール
C) 牛乳やラッシー
D) 緑茶
答え: C) 牛乳やラッシー
説明: カプサイシンは油に溶けやすい性質を持っています。牛乳やラッシーに含まれる乳脂肪分が、口の中のカプサイシンを洗い流してくれるため、辛さを和らげるのに効果的です。
感想: 辛い時に水をガブ飲みしていましたが、あまり効果がない理由が分かりました。脂肪分がカギだったのですね。カレーにラッシーが合うのは科学的にも正しかったのです。
問16
「世界一の美食の街」とも言われるスペイン・バスク地方の料理から着想を得て生まれたとされる、黒くて濃厚なルーが特徴のご当地カレーは___である。
A) 札幌スープカレー
B) 横須賀海軍カレー
C) 金沢カレー
D) 門司港焼きカレー
答え: C) 金沢カレー
説明: 金沢カレーは、濃厚な黒いルー、ステンレスの皿、千切りキャベツ、ソースのかかったカツが特徴です。そのルーツの一つに、創業者が修行した先の洋食店が提供していた、バスク地方の料理を参考にしたソースがあると言われています。
感想: 金沢カレーにスペイン・バスク地方の影響があったとは、全く予想外の繋がりで驚きました。食文化の伝播は本当に面白いです。
問1e7
インドのパンの一種で、全粒粉(アタ)を使い、フライパンなどで無発酵のまま薄く焼いたものは___である。
A) ナン
B) チャパティ
C) パロタ
D) ドーサ
答え: B) チャパティ
説明: チャパティは、北インドの家庭で日常的に食べられている主食です。素朴な味わいで、カレーやおかずをすくって食べるのに適しています。
感想: インドのパン=ナンというイメージでしたが、家庭ではチャパティが主流だと知りました。タンドールがなくても作れる手軽さが、日常食として愛される理由なのですね。
問18
カレーリーフは、その名の通りカレーによく使われるが、植物の分類上は___科の植物である。
A) イネ
B) シソ
C) セリ
D) ミカン
答え: D) ミカン
説明: カレーリーフは、柑橘類特有の爽やかさと、スモーキーでスパイシーな独特の香りを持ちます。南インドやスリランカの料理では、香りのベースとして欠かせないハーブです。
感想: カレーの葉っぱがミカンの仲間だったとは!言われてみれば、柑橘系の爽やかな香りも感じられる気がします。全く違うものの間に共通点を見つけるのは楽しいです。
問19
南インドのタミル語で「唐辛子の水」を意味する、タマリンドの酸味と胡椒の辛味が効いたスープ状のカレーは___である。
A) サンバル
B) ラッサム
C) アヴィヤル
D) クートゥ
答え: B) ラッサム
説明: ラッサムは、食欲増進や消化促進の効果があるとされ、スープとして飲んだり、ご飯と混ぜたりして食べます。風邪をひいた時の食事としても親しまれています。
感想: 「飲むカレー」とも言えるラッサム。食欲がない時でも食べられそうで、インド版のおじやのような存在なのかなと思いました。
問20
タイカレーなどに使われるココナッツミルクは、ココナッツの果実の___から作られる。
A) 果汁
B) 白い果肉
C) 硬い殻
D) 外側の繊維
答え: B) 白い果肉
説明: 成熟したココナッツの白い果肉を削り、水と一緒に煮詰めてから裏ごしすることで、乳白色の液体(ココナッツミルク)が抽出されます。
感想: ココナッツジュースとココナッツミルクが別物で、ミルクは果肉から作られると知ってスッキリしました。あの濃厚なコクは、果肉の脂肪分から来ていたのですね。
問21
仕上げに加えることで、カレーに複雑で華やかな香りを与えるミックススパイスを___という。
A) カレー粉
B) ガラムマサラ
C) チャットマサラ
D) サンバルパウダー
答え: B) ガラムマサラ
説明: 「ガラム」は「熱い」、「マサラ」は「スパイスを混ぜたもの」を意味します。火を通しすぎると香りが飛んでしまうため、主に料理の仕上げに使われます。
感想: ガラムマサラを入れるタイミングが「仕上げ」である理由が、香りを活かすためだと分かりました。まさに香りの魔法の粉ですね。
問22
インドのベジタリアン(菜食主義者)が貴重なタンパク源として食べる、皮をむいたひき割り豆を使ったカレーを___という。
A) ダルカレー
B) サグカレー
C) アルカレー
D) ベンガンカレー
答え: A) ダルカレー
説明: 「ダル」は豆を意味する言葉で、レンズ豆やひよこ豆など様々な豆が使われます。インドでは日本の味噌汁のように日常的に食べられている、最もポピュラーな料理の一つです。
感想: インドの食生活を支える豆カレー「ダル」。味噌汁のような存在と聞き、一気に親近感が湧きました。豆の種類で味が変わるのも楽しそうです。
問23
札幌発祥のスープカレーは、インドネシアやスリランカの薬膳スープをヒントに、___の考えを取り入れて生まれたとされる。
A) 懐石料理
B) 医食同源
C) フュージョン料理
D) マクロビオティック
答え: B) 医食同源
説明: 札幌のカレー店の店主が、漢方の「医食同源」思想に基づいた薬膳スープカレーを考案したのが始まりと言われています。スパイスの効能で体を整えるという考え方が根底にあります。
感想: スープカレーが薬膳スープからヒントを得ていたとは、健康志向のルーツがあったのですね。ただ美味しいだけでなく、体に良いというのも魅力です。
問24
インドの炊き込みご飯「ビリヤニ」は、スパイスで炊いたご飯と、カレーソースを___にして蒸し上げるのが特徴である。
A) 混ぜ合わせる
B) 層にする
C) 上にかける
D) 横に添える
答え: B) 層にする
説明: 鍋にご飯とカレー(グレービー)を交互に重ね、蓋をして弱火でじっくり蒸し上げます。これにより、味が均一にならず、食べる場所によって様々な味わいが楽しめます。
感想: ビリヤニがただのカレーピラフではなく、ご飯とカレーの「地層」になっていたことに驚きました。スプーンを入れるたびに違う味が楽しめるなんて、宝探しみたいでワクワクします。
問25
「スパイスの女王」と呼ばれ、甘く上品でエキゾチックな香りを持つスパイスは___である。
A) カルダモン
B) シナモン
C) クローブ
D) ナツメグ
答え: A) カルダモン
説明: その高貴で爽やかな香りから「女王」と称されます。チャイやデザート、肉料理の臭み消しなど幅広く使われ、特にインド料理では欠かせないスパイスの一つです。
感想: スパイスに「王様」と「女王様」がいるなんて、とても面白いです。カルダモンの上品な香りは、まさに女王の気品を感じさせます。
問26
ゴア州名物の酸っぱくて非常に辛いカレー「ヴィンダルー」は、もともと___の豚肉料理がルーツである。
A) イギリス
B) ポルトガル
C) オランダ
D) フランス
答え: B) ポルトガル
説明: ポルトガル料理の「カルネ・デ・ヴィーニャ・ダリョス(肉のワインとニンニク漬け)」が、インドに伝わり、ワインの代わりに酢を、さらに唐辛子などのスパイスを加えて現在のヴィンダルーになったとされています。
感想: カレーのルーツを探ると、ポルトガルに行き着くことがあるとは驚きです。大航海時代が食文化に与えた影響の大きさを感じます。
問27
インドで使われる、牛乳から作る加熱しても溶けないチーズで、サグパニールなどのカレーの具材として使われるのは___である。
A) チェダーチーズ
B) モッツァレラチーズ
C) カッテージチーズ
D) パニール
答え: D) パニール
説明: 牛乳にレモン汁などの酸を加えて固め、水分を絞って作ります。日本の豆腐のような淡白な味わいで、カレーの味を吸って美味しくなります。
感想: 溶けないチーズがあることにまず驚きました。豆腐のようにカレーの具になるチーズ、パニール。インドのベジタリアンにとって貴重なタンパク源なのですね。
問28
北海道の富良野地方で、特産のオムライスとカレーを組み合わせたご当地グルメを___という。
A) 富良野カレー
B) オムカレー
C) 富良野ドーム
D) ホワイトカレー
答え: B) オムカレー
説明: ご飯の上にオムレツを乗せ、カレーソースをかけた料理です。「ふらのオムカレー」として、地元食材の使用など6つのルールが定められ、ご当地グルメとしてPRされています。
感想: カレーとオムライスという、子供から大人まで大好きな二大メニューが合体するなんて、夢のような組み合わせだと思いました。
問29
インドの漬物である「アチャール」は、野菜や果物を___で漬け込んだ保存食である。
A) 砂糖と酢
B) 塩と油とスパイス
C) 醤油とみりん
D) 味噌と麹
答え: B) 塩と油とスパイス
説明: マンゴーやレモン、玉ねぎなどを、塩、油、そしてマスタードシードや唐辛子などのスパイスで漬け込みます。カレーの付け合わせとして、味のアクセントになります。
感想: インド版のピクルス(漬物)ですね。油とスパイスで漬けるという点が、日本の漬物とは全く違っていて興味深いです。
問30
コリアンダーの葉は独特の風味から「パクチー」として知られるが、種子(コリアンダーシード)は___のような甘くスパイシーな香りがする。
A) ミント
B) レモン
C) 柑橘類
D) 醤油
答え: C) 柑橘類
説明: 葉と種子で香りが全く異なるのがコリアンダーの特徴です。種子は、爽やかでほんのり甘い柑橘系のような香りを持ち、多くのカレーのベースとして使われます。
感想: 同じ植物なのに、葉と種で香りが全く違うなんて不思議です。パクチーが苦手な人でも、コリアンダーシードの香りは好き、ということがあるかもしれませんね。
問31
世界で初めてカレールウ(固形ルー)を開発・販売した日本の食品メーカーは___である。
A) ハウス食品
B) エスビー食品
C) 明治
D) グリコ
答え: B) エスビー食品
説明: 1926年(大正15年)にエスビー食品の創業者、山崎峯次郎が日本で初めてカレー粉の製造に成功。その後、1954年に「固形即席カレー」を発売しました。
感想: 今や当たり前の固形ルーが、日本の発明だったとは誇らしいです。お湯に溶かすだけでカレーができるなんて、画期的なアイデアだったでしょうね。
問32
スリランカカレーの特徴の一つで、スープのコクを出すために使われる、カツオを乾燥させて燻製にした食材は___である。
A) 煮干し
B) 鰹節
C) モルディブフィッシュ
D) アンチョビ
答え: C) モルディブフィッシュ
説明: 日本の鰹節に非常によく似た食材で、細かく砕いたり粉末にしたりして使います。カレーに深い旨味とコクを与えてくれます。
感想: 遠く離れたスリランカで、日本の鰹節そっくりのものが使われていることに驚きました。海に囲まれた島国という共通点が、似た食文化を生んだのかもしれません。
問33
パキスタンのカラヒ鍋を使って作る、トマトベースで汁気の少ない炒め煮のようなカレーを___という。
A) ニハリ
B) ハリーム
C) カラヒ
D) パヤ
答え: C) カラヒ
説明: 中華鍋のような形の「カラヒ」という鉄鍋で、肉、トマト、生姜、ニンニクなどを炒め煮にします。スパイスはシンプルで、素材の味を活かした力強い味わいです。
感想: 料理名が調理器具の名前から来ているパターンですね。トマトを多用した汁気の少ないカレー、どんな味なのか興味が湧きます。
問34
世界初のレトルトカレー「ボンカレー」が発売された当初、パッケージの女優は___であった。
A) 吉永小百合
B) 松坂慶子
C) 松原智恵子
D) 浅丘ルリ子
答え: C) 松原智恵子
説明: 1968年に大塚食品から発売された初代ボンカレーのパッケージには、女優の松原智恵子さんが起用されていました。当時のパッケージは透明で、中のパウチが見える仕様でした。
感想: レトルトカレーのパッケージに歴史あり、ですね。発売当初のパッケージを知っている方は、懐かしさを感じるのではないでしょうか。
問35
カレーの風味付けに使われるクローブは、フトモモ科の植物の___を乾燥させたものである。
A) 葉
B) 根
C) 種子
D) 花のつぼみ
答え: D) 花のつぼみ
説明: 釘のような形をしていることから、フランス語の「釘(clou)」に由来して名付けられました。甘く濃厚で、バニラにも似た強い香りを持ちます。
感想: あの独特の形が花のつぼみだったとは驚きです。ポトフの玉ねぎに刺さっているイメージが強いですが、カレーにも欠かせないスパイスなのですね。
問36
ネパールで食べられる定食「ダルバート」は、豆のスープ(ダル)とご飯(バート)に、___と呼ばれるスパイスで炒めたおかずが付くのが一般的である。
A) タルカリ
B) アチャール
C) サグ
D) マス
答え: A) タルカリ
説明: タルカリは、野菜や肉をスパイスで調理したおかずの総称です。ダルバートは、これらをご飯と混ぜ合わせながら食べます。ネパール人の主食です。
感想: ネパール版の一汁一菜のような定食ですね。「ダルバート・パワー、24アワー」という言葉があるほど、ネパールの人々の力の源なのだと知りました。
問37
門司港(福岡県北九州市)発祥のご当地グルメ「焼きカレー」は、ご飯の上にカレーと___を乗せてオーブンで焼いたものである。
A) 生卵とチーズ
B) ホワイトソース
C) パン粉
D) マッシュポテト
答え: A) 生卵とチーズ
説明: カレーとご飯を耐熱皿に入れ、中央に生卵を落とし、チーズをかけて焼き上げます。熱々のカレーととろりとした卵、チーズの組み合わせが絶妙です。
感想: カレーを焼くという発想が斬新です。ドリアのようなグラタンのような、美味しい要素が全部詰まった贅沢な一品ですね。
問38
インドのヨーグルトサラダ「ライタ」は、ヨーグルトにキュウリや玉ねぎなどを混ぜたもので、___役割がある。
A) カレーの辛さを和らげる
B) 食欲を増進させる
C) 体を温める
D) ご飯を固める
答え: A) カレーの辛さを和らげる
説明: ヨーグルトの乳製品が辛味成分を中和し、口の中をさっぱりさせてくれます。スパイシーな料理の箸休めとして、またカレーと混ぜて味の変化を楽しむのにも最適です。
感想: カレーの付け合わせには、ちゃんと意味があったのですね。辛さをリセットしてくれる名脇役、ライタ。自分でも簡単に作れそうです。
問39
「カレー粉」を世界で初めて商品として開発・販売したのは、イギリスの___社である。
A) リプトン
B) ウェッジウッド
C) C&B(クロス・アンド・ブラックウェル)
D) ツインINGS
答え: C) C&B(クロス・アンド・ブラックウェル)
説明: 18世紀後半、イギリスのC&B社が、インドから帰国した人のために、あらかじめ複数のスパイスを調合した「カレーパウダー」を製品化しました。これにより、家庭で手軽にカレー風味の料理が作れるようになりました。
感想: スパイスを一つ一つ揃えなくてもカレーが作れる「カレー粉」は、革命的な発明だったでしょうね。イギリス人の需要が、新しい商品を生み出したのですね。
問40
インドのパンの一種で、生地を何層にも折りたたんで焼くことで、パイのようなサクサクとした食感を持つものは___である。
A) ナン
B) ロティ
C) パラーター
D) クルチャ
答え: C) パラーター
説明: 全粒粉の生地にギー(精製バター)を塗りながら折りたたんで焼きます。デニッシュやクロワッサンのような層状の構造が特徴で、そのまま食べても美味しいパンです。
感想: インドにクロワッサンのようなパンがあったとは!ギーの豊かな香りとサクサクの食感、想像しただけで美味しそうです。
問41
甘く爽やかな香りが特徴のフェンネルシードは、インド料理店で食後の___として、砂糖菓子などと一緒に出されることが多い。
A) デザート
B) 眠気覚まし
C) 口直し(マウスフレッシュナー)
D) 占い
答え: C) 口直し(マウスフレッシュナー)
説明: フェンネルには消化を助け、口の中をさっぱりさせる効果があるとされています。食後にこれを噛むことで、口臭予防や消化促進を図る習慣があります。
感想: レジ横に置いてあるカラフルな粒々の正体が、口直しのスパイスだったと知り、長年の謎が解けました。合理的な食習慣ですね。
問42
日本のカレーうどんは、カレーの汁が服に飛び散らないように、客に___を渡す店が多い。
A) エプロン
B) おしぼり
C) 紙ナプキン
D) 取り皿
答え: A) エプロン
説明: 特に白い服を着ていると気になるカレーの飛び跳ねを防ぐため、多くの専門店では紙エプロンを提供するサービスを行っています。
感想: この心遣いは、日本ならではの「おもてなし」精神の表れだと感じます。おかげで、服装を気にせず思いっきりカレーうどんを啜れますね。
問43
カシューナッツやアーモンドのペースト、生クリームなどを使った、マイルドでクリーミーな北インドの宮廷料理の流れをくむカレーは___である。
A) ブナ
B) ドピアザ
C) コルマ
D) ジャルフレジ
答え: C) コルマ
説明: 辛さは控えめで、ナッツや乳製品のコクと甘みが特徴のリッチな味わいのカレーです。ムガル帝国時代の宮廷料理がルーツとされています。
感想: カレーにも宮廷生まれの高級なものがあったとは。ナッツのペーストが入ることで、どんなにクリーミーになるのか試してみたいです。
問44
「ドライカレー」という言葉は、日本において、汁気の少ないキーマカレー風のものと、___の二種類を指すことが多い。
A) カレー味のピラフ
B) カレー味の焼きそば
C) カレー味のスープ
D) カレー味のオムレツ
答え: A) カレー味のピラフ
説明: 日本郵船の客船で提供されたものがルーツとされる、カレー味の炒めご飯(ピラフ)も「ドライカレー」と呼ばれます。ひき肉などを具にした、汁気のないカレーとは区別されます。
感想: ドライカレーに2種類あったとは、知りませんでした。どちらも美味しいですが、注文する時にどちらが出てくるか少しドキドキしますね。
問45
インド料理で使われる「ギー」は、牛乳や水牛の乳から作ったバターを煮詰め、___を取り除いた純粋な油である。
A) 水分とタンパク質
B) 脂肪分
C) 塩分
D) 香り
答え: A) 水分とタンパク質
説明: 不純物を取り除くことで、常温で長期保存が可能になり、焦げ付きにくく、加熱するとナッツのような香ばしい香りが立ちます。インド料理の風味とコクの源です。
感想: バターをさらに一手間かけて作る「ギー」。料理を美味しくするための知恵と工夫が詰まった、まさに魔法の油ですね。
問46
横須賀海軍カレーには、栄養バランスを考慮して、カレーライスに___を添えるのが正式なルールとされている。
A) サラダと牛乳
B) 福神漬けと味噌汁
C) ゆで卵とスープ
D) フルーツとヨーグルト
答え: A) サラダと牛乳
説明: 明治時代の海軍の食事レシピを元に再現されており、当時の献立に倣って、サラダと牛乳をセットで提供することが「横須賀海軍カレー」の認定条件の一つです。
感想: カレーに牛乳という組み合わせは、学校給食を思い出します。栄養バランスまで考えられていたとは、海軍の食事の合理性に感心します。
問47
米と豆を一緒にすり潰して発酵させた生地を、薄くクレープ状に焼いた南インドの料理は___である。
A) イドゥリ
B) ワダ
C) ドーサ
D) ウッタパム
答え: C) ドーサ
説明: パリパリとした食感が特徴で、中にじゃがいものスパイス炒めなどを挟んで食べることが多いです。サンバルやチャツネを付けて食べます。
感想: 発酵させた生地をクレープにするという発想がユニークです。軽食かと思いきや、巨大なものもあって、見た目のインパクトも楽しめますね。
問48
玉ねぎを大量に使い、調理の最初と最後の2回に分けて加えることから、「2つの玉ねぎ」という意味の名前がついたカレーは___である。
A) ドピアザ
B) ブナ
C) ローガンジョシュ
D) マドラス
答え: A) ドピアザ
説明: ペルシャ語で「ド」は「2」、「ピアザ」は「玉ねぎ」を意味します。最初に炒めて甘みを、最後に加えて食感を、というように玉ねぎの異なる魅力を引き出した料理です。
感想: 玉ねぎを2回に分けて入れるという調理法に、料理の奥深さを感じました。同じ食材でも、タイミングを変えるだけで役割が変わるのですね。
問49
スターアニス(八角)は、中華料理のイメージが強いが、インドではマサラチャイや___のような米料理にも使われる。
A) ビリヤニ
B) リゾット
C) パエリア
D) ドリア
答え: A) ビリヤニ
説明: その甘くエキゾチックな強い香りは、肉の臭み消しや、料理に複雑な風味を与えるのに役立ちます。ビリヤニの香り付けには欠かせないホールスパイスの一つです。
感想: 八角がビリヤニにも入っているとは知りませんでした。中華とインド、アジアの食文化がスパイスを通じて繋がっているのを感じます。
問50
日本の家庭で作るカレーのとろみは、主にカレールウに含まれる___によるものである。
A) 片栗粉
B) 米粉
C) 小麦粉
D) コーンスターチ
答え: C) 小麦粉
説明: イギリス経由で伝わった欧風カレーは、シチューなどと同様に、バターと小麦粉を炒めた「ルー」でとろみを付けるのが特徴です。これが日本のカレーの基本となりました。
感想: インドカレーにはない「とろみ」の正体が小麦粉だったとは。ご飯と絡みやすくするための、日本ならではの素晴らしい工夫ですね。
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