問1
四川料理の代表格である麻婆豆腐の「麻」は、___のしびれるような辛さを指す。
A) 唐辛子
B) 花椒(ホアジャオ)
C) 生姜
D) 山椒
答え: B) 花椒(ホアジャオ)
説明: 麻婆豆腐の「麻」は花椒の痺れる辛さ(麻味)、「辣」は唐辛子のヒリヒリする辛さ(辣味)を意味します。この二つの辛さの調和が四川料理の神髄です。
感想: ただ辛いだけでなく「痺れる」という感覚を表現する漢字があることに、中華料理の味の表現の奥深さを感じました。
問2
豚肉とピーマンの細切り炒めである青椒肉絲の「絲」は、___という意味を持つ。
A) 炒める
B) 細切り
C) 絹
D) 美味しい
答え: B) 細切り
説明: 「青椒」はピーマン、「肉」は豚肉、「絲」は細切りを意味します。料理名がそのまま材料と調理法を表しています。
感想: 料理名で調理法までわかるのは合理的で面白いと思いました。「絲」という字を覚えておくと、他の料理を推測するヒントになりそうです。
問3
一度調理した豚肉を再び鍋に戻して炒めることから名付けられた料理は___である。
A) 東坡肉(トンポーロー)
B) 咕咾肉(スブタ)
C) 回鍋肉(ホイコーロー)
D) 叉焼(チャーシュー)
答え: C) 回鍋肉(ホイコーロー)
説明: 「回鍋」とは、一度調理した食材を再び鍋に戻して調理する、という中華料理の調理法です。「回」という字が「戻す」という意味を持っています。
感想: 「鍋に回る(かえる)肉」と書く名前の由来を知って、とても納得しました。料理の名前一つ一つに意味が込められているのですね。
問4
北京ダックは、アヒルの皮に___を塗って焼き上げることで、パリパリとした食感を生み出す。
A) 醤油
B) 蜂蜜
C) 水飴
D) 油
答え: C) 水飴
説明: 皮と肉の間に空気を入れ、皮の表面に水飴(または麦芽糖)を塗って乾燥させてから焼き上げることで、飴色でパリパリの皮に仕上がります。
感想: あの美しい照りと食感が水飴によるものだったとは驚きです。手間暇かかる調理法だからこそ、特別な料理なのだと実感しました。
問5
熱々の肉汁が特徴の小籠包は、スープを___状にして餡に混ぜ込むことで作られる。
A) 粉末
B) 氷
C) ゼリー
D) 泡
答え: C) ゼリー
説明: 豚の皮や鶏の足など、ゼラチン質を多く含む部位を煮込んで作ったスープ(煮こごり)を冷やし固め、ゼリー状になったものを刻んで餡に混ぜ込みます。蒸されることでゼリーが溶け、熱々のスープとなります。
感想: どうやってスープを入れるのか長年の謎でしたが、ゼリー状にして包むというアイデアに感心しました。料理人の知恵は素晴らしいです。
問6
日本で生まれた中華料理の天津飯は、中国の___市には存在しない料理である。
A) 北京
B) 上海
C) 広州
D) 天津
答え: D) 天津
説明: 天津飯は、日本の大衆中華料理店で生まれた日本発祥の料理です。名前の由来には諸説ありますが、本場である天津市には同じ料理はありません。
感想: 名前に「天津」と付くのに、その土地にないというのは最大の驚きでした。食文化の伝播とローカライズの面白さを象徴する一品ですね。
問7
エビのチリソース煮の味の決め手となる、そら豆を原料とした辛い味噌は___である。
A) 豆板醤(トウバンジャン)
B) 甜麺醤(テンメンジャン)
C) 豆豉醤(トウチジャン)
D) XO醤(エックスオージャン)
答え: A) 豆板醤(トウバンジャン)
説明: 豆板醤は、そら豆に唐辛子、塩などを加えて発酵させた調味料で、四川料理には欠かせません。エビチリのピリ辛な味のベースとなります。
感想: エビチリの辛さの元がそら豆からできていると知って意外でした。発酵食品の奥深さを感じます。
問8
豚の角煮の一種である東坡肉(トンポーロー)は、北宋の詩人であった___にちなんで名付けられた。
A) 李白
B) 杜甫
C) 蘇軾(そしょく)
D) 王維
答え: C) 蘇軾(そしょく)
説明: 蘇軾(号は蘇東坡)が考案した、あるいは好んで食べたとされることから、この名前が付きました。彼がこの料理について詠んだ詩も残されています。
感想: 料理の名前に歴史上の偉大な詩人が登場するなんて、とてもロマンチックだと思いました。料理の背景にある物語を知ると、より美味しく感じられそうです。
問9
広東料理の点心の一つである「飲茶(ヤムチャ)」は、本来___をすることを指す言葉である。
A) 点心を食べること
B) お茶を飲むこと
C) 会話をすること
D) 朝食をとること
答え: B) お茶を飲むこと
説明: 「飲茶」は文字通り「茶を飲む」という意味で、お茶を飲みながら点心を食べる広東地方の食習慣全体を指します。点心は「お茶請け」という位置づけです。
感想: 飲茶の主役が点心ではなくお茶だったという事実に驚きました。文化の主役と脇役が、伝わる過程で入れ替わることもあるのですね。
問10
酢豚のパイナップルは、肉を___する効果があるため、理にかなった組み合わせである。
A) 柔らかくする
B) 臭みを取る
C) 日持ちさせる
D) 色を鮮やかにする
答え: A) 柔らかくする
説明: パイナップルに含まれる「ブロメライン」という酵素には、タンパク質を分解する働きがあります。そのため、豚肉を柔らかくする効果が期待できます。
感想: 酢豚のパイナップルは彩りや好みだと思っていましたが、肉を柔らかくするという科学的な理由があったことに感心しました。
問11
中華料理で使われる、散蓮華(ちりれんげ)とも呼ばれる陶器製のスプーンを、一般的に___と呼ぶ。
A) カイ
B) スー
C) レンゲ
D) サジ
答え: C) レンゲ
説明: 形が散った蓮の花びらに似ていることから「散蓮華」と名付けられ、それが略されて「レンゲ」と呼ばれるようになりました。
感想: いつも使っているレンゲに「散蓮華」という雅な正式名称があったとは。名前の由来を知ると、食器一つにも愛着が湧きますね。
問12
鶏肉を唐揚げにして、ネギや生姜の入った香味ソースをかけた料理を___という。
A) 棒棒鶏(バンバンジー)
B) 油淋鶏(ユーリンチー)
C) 口水鶏(よだれ鶏)
D) 白切鶏(パイチエジー)
答え: B) 油淋鶏(ユーリンチー)
説明: 「油淋」は、揚げた食材に熱した油をかけて仕上げる調理法を指します。「鶏」は鶏肉のことで、調理法がそのまま料理名になっています。
感想: 油淋鶏の「淋」が「注ぐ」という意味だと知り、料理名が調理プロセスを的確に表していることに納得しました。
問13
茹でた鶏肉を棒で叩いて柔らかくしたことから名付けられた四川料理は___である。
A) 油淋鶏(ユーリンチー)
B) 辣子鶏(ラーズーチー)
C) 棒棒鶏(バンバンジー)
D) 宮保鶏丁(ゴンバオジーディン)
答え: C) 棒棒鶏(バンバンジー)
説明: 昔、茹でた鶏の肉を柔らかく食べやすくするために、棒(棒々)で叩いていたことからこの名前が付きました。
感想: 棒で叩くという調理法がそのまま名前になるなんて、ストレートで面白いと思いました。どんな棒で叩いていたのか想像が膨らみます。
問14
中華風のクレープのような生地で甘い味噌と具材を巻いて食べる北京の軽食は___である。
A) 葱油餅(ツォンヨゥピン)
B) 煎餅果子(ジエンビングオズ)
C) 肉夹馍(ロージャーモー)
D) 生煎饅頭(ションジェンマン頭)
答え: B) 煎餅果子(ジエンビングオズ)
説明: 緑豆の粉などで作った生地を焼き、卵を落として広げ、揚げパンや野菜などを巻いたものです。北京や天津で人気の朝食メニューです。
感想: 中国のストリートフードの代表格だと知りました。クレープのようでありながら、中身は食事系という組み合わせが斬新で、一度食べてみたいです。
問15
中華料理で、炒め物などに使われる底が丸い鉄製の鍋を___という。
A) 北京鍋
B) 四川鍋
C) 広東鍋
D) 上海鍋
答え: A) 北京鍋
説明: 日本では一般的に「中華鍋」と呼ばれますが、片手で持てる柄がついたタイプは「北京鍋」、両側に取っ手がついたタイプは「広東鍋」と区別されます。
感想: 中華鍋にも種類があったとは知りませんでした。料理人の方がダイナミックに鍋を振る姿は、北京鍋を使っているのですね。
問16
ジャージャー麺などに使われる、黒くて甘い味噌は___である。
A) 豆板醤(トウバンジャン)
B) 甜麺醤(テンメンジャン)
C) 豆豉(トウチ)
D) 腐乳(フールー)
答え: B) 甜麺醤(テンメンジャン)
説明: 小麦粉に塩と麹を加えて発酵させて作る甘い味噌です。「麺」を「甜(甘く)」する「醤(味噌)」という名前の通り、麺料理によく使われます。
感想: 「甜(甘い)麺の醤(ひしお)」という名前の由来が分かりやすく、覚えやすいと思いました。北京ダックにも使われる万能調味料ですね。
問1t7
もち米の中に豚肉や椎茸、うずらの卵などを入れて竹の皮で包んで蒸した料理は___である。
A) 焼売(シューマイ)
B) 肉まん
C) 粽(ちまき)
D) 湯円(タンユエン)
答え: C) 粽(ちまき)
説明: 粽は中国の伝統的な料理で、特に端午の節句に食べる習慣があります。具材や味付けは地域によって様々です。
感想: 日本でもお馴染みのちまきが、中国では節句に食べる特別な料理だと知り、文化的な繋がりの深さを感じました。
問18
豚ひき肉と唐辛子、ザーサイなどを炒め、麺の上に乗せた汁なしの麺料理は___である。
A) 担々麺
B) 炸醤麺(ジャージャー麺)
C) 刀削麺
D) 雲吞麺(ワンタンメン)
答え: A) 担々麺
説明: もともとは天秤棒で道具一式を「担いで」売り歩いたことから、この名前が付きました。本場四川のものは汁なしが基本です。
感想: 担々麺が天秤棒で売り歩いていた麺料理だったとは!屋台から始まった歴史を知ると、庶民の味としての親しみが一層増します。
問19
卵、豆腐、椎茸、筍などを細切りにし、酢の酸味と胡椒や唐辛子の辛みを効かせたスープは___である。
A) 雲吞湯(ワンタンスープ)
B) 芙蓉湯(フーロースープ)
C) 酸辣湯(サンラータン)
D) 疙瘩湯(ガーダータン)
答え: C) 酸辣湯(サンラータン)
説明: 「酸」は酢の酸味、「辣」は胡椒や唐辛子の辛さを意味します。その名の通り、酸っぱくて辛い味が特徴のスープです。
感想: 「酸っぱくて辛いスープ」という、味覚をそのまま表現したネーミングがユニークで覚えやすいと感じました。
問20
アヒルの卵を、灰や塩、泥などを混ぜたものに漬けて熟成させた食品を___という。
A) 鹹蛋(シェンタン)
B) 鶏蛋(ジーダン)
C) 皮蛋(ピータン)
D) 茶葉蛋(チャーイエダン)
答え: C) 皮蛋(ピータン)
説明: 長期間熟成させることで、白身は黒褐色のゼリー状に、黄身は暗緑色になります。独特のアンモニア臭と濃厚な味わいが特徴です。
感想: あの独特な見た目と香りが、熟成というプロセスから生まれるものだと改めて知りました。最初に食べた人はとても勇気があっただろうなと思います。
問21
山東省発祥の料理で、小麦粉の生地を何層にも重ねて焼き上げた、ネギ入りのパンのようなものは___である。
A) 花巻(ホアジュアン)
B) 饅頭(マントウ)
C) 葱油餅(ツォンヨゥピン)
D) 焼餅(シャオピン)
答え: C) 葱油餅(ツォンヨゥピン)
説明: 「葱」はネギ、「油」は油、「餅」は小麦粉で作ったパン状の食品を指します。塩味のシンプルな味わいで、朝食やおやつとして人気です。
感想: パイのように層になっている食感が、生地を重ねて作るという手間から生まれていると知りました。シンプルながら奥深い一品ですね。
問22
清朝の宮廷料理と、漢民族の料理の粋を集めたとされる豪華な宴会料理を___という。
A) 満漢全席
B) 宮廷晩餐
C) 百菜宴
D) 全羊席
答え: A) 満漢全席
説明: 満州族の料理と漢民族の料理の中から、山海の珍味を100種類以上集めて数日間にわたって食べたとされる伝説的な宴席です。
感想: 一度の食事で100種類以上の料理が出るというスケールの大きさに圧倒されます。まさに食のエンターテイメントの頂点ですね。
問23
中国で最も生産量が多く、飲まれているお茶の種類は___である。
A) 緑茶
B) 紅茶
C) 青茶(烏龍茶)
D) 黒茶(プーアル茶)
答え: A) 緑茶
説明: 日本の緑茶とは製造方法が異なり、茶葉を蒸すのではなく釜で炒ることで発酵を止めます。そのため、香ばしい「釜炒り香」が特徴です。
感想: 中国茶といえば烏龍茶のイメージが強かったので、緑茶が最も飲まれているというのは意外な事実でした。同じ緑茶でも製法が違うだけで味が変わるのも興味深いです。
問24
上海ガニとして知られるチュウゴクモクズガニは、特に___が珍重される。
A) 爪の肉
B) 脚の肉
C) 甲羅
D) 卵巣と肝膵臓
答え: D) 卵巣と肝膵臓
説明: メスの卵巣(カニミソ)とオスの肝膵臓(白子)が濃厚でクリーミーな味わいを持ち、最も価値のある部分とされています。
感想: カニの身よりも内臓部分が珍重されるというのは、日本のカニの楽しみ方とは少し違っていて面白いです。食文化の違いを感じます。
問25
揚げた魚に、野菜入りの甘酢あんをかけた料理を___という。
A) 清蒸魚(チンヂョンユイ)
B) 糖醋魚(タンツーユイ)
C) 松鼠桂魚(ソンシューグイユイ)
D) 水煮魚(シュイヂュウユイ)
答え: B) 糖醋魚(タンツーユイ)
説明: 「糖」は砂糖、「醋」は酢を意味し、「糖醋」で甘酢味のことを指します。日本では「魚の甘酢あんかけ」としてお馴染みの料理です。
感想: 酢豚と同じ「糖醋」が使われているのですね。この言葉を覚えておけば、甘酢系の料理だとすぐに見分けがつきそうです。
問26
小麦粉の塊を、包丁で削りながら直接鍋の湯の中に放り込んで作る麺を___という。
A) 担々麺
B) 刀削麺
C) 猫耳朶(マオアルドゥオ)
D) 蘭州ラーメン
答え: B) 刀削麺
説明: 中国山西省発祥の麺で、独特の食感と形状が特徴です。職人がリズミカルに麺を削り出す様子は、パフォーマンスとしても見ごたえがあります。
感想: 麺の作り方が非常にダイナミックで、まさに職人技だと感じます。一本一本が不揃いなのも、手作りならではの魅力ですね。
問27
八角やシナモン、クローブなど複数のスパイスを混ぜ合わせた中華料理のミックススパイスは___である。
A) 七味唐辛子
B) ガラムマサラ
C) 五香粉(ウーシャンフェン)
D) カレー粉
答え: C) 五香粉(ウーシャンフェン)
説明: 主に八角、花椒、シナモン、クローブ、陳皮などが使われますが、決まったレシピはなく、メーカーや家庭によって配合が異なります。「五」は「多くの」という意味合いです。
感想: 「五」という数字が入っていますが、必ずしも5種類ではないという点に驚きました。様々な香りが混ざり合った複雑な風味が、中華料理らしさを生み出しているのですね。
問28
中国の食文化において、大皿で出てきた料理は___を使って取り分けるのがマナーである。
A) 自分の箸
B) 公筷(ゴンクァイ)
C) 手
D) スプーン
答え: B) 公筷(ゴンクァイ)
説明: 「公筷」は取り分け用の箸のことです。直箸(自分の箸で直接取ること)は衛生観念から避けられる傾向にあります。同様に、取り分け用のスプーンは「公勺(ゴンシャオ)」と言います。
感想: 取り分け用の箸が「公の箸」と表現されるのが面白いと思いました。食卓での気遣いや衛生観念は万国共通なのだと感じます。
問29
米を原料として作られる麺の一種で、焼きそばや汁そばとして食べられるものを___という。
A) 春雨(はるさめ)
B) ビーフン
C) 冷麺
D) フォー
答え: B) ビーフン
説明: ビーフンは漢字で「米粉」と書き、その名の通りうるち米の粉から作られます。福建省や台湾、東南アジアで広く食べられています。
感想: ビーフンが「米の粉」と書くことを知り、名前が原料そのものを表していることに納得しました。グルテンフリーなので、小麦アレルギーの人でも楽しめる麺ですね。
問30
「口水鶏」という料理名の「口水」は、日本語で___を意味する。
A) 香り
B) よだれ
C) 辛さ
D) 魂
答え: B) よだれ
説明: 「口水鶏(よだれ鶏)」は、その名の通り「思い出すだけでよだれが出てしまうほど美味しい」ということから名付けられた四川料理です。
感想: 「よだれが出るほど美味しい」という表現がそのまま料理名になっているのが、非常にユニークで食欲をそそります。ネーミングセンスが抜群ですね。
問31
___は、中国の四大菜系(山東、四川、広東、江蘇)には含まれない。
A) 北京料理
B) 広東料理
C) 四川料理
D) 山東料理
答え: A) 北京料理
説明: 北京料理は宮廷料理をベースに発展しましたが、伝統的な分類である四大菜系には含まれません。後に八大菜系という分類が生まれ、そこには北京料理の源流である山東料理が含まれます。
感想: 中華料理の代表格である北京料理が四大菜系に入っていないのは意外でした。料理の分類も時代と共に変化していくのですね。
問32
米や粟などの穀物を原料とする蒸留酒を、中国では一般的に___と呼ぶ。
A) 紹興酒(しょうこうしゅ)
B) 老酒(ラオチュウ)
C) 白酒(パイチュウ)
D) 黄酒(ホアンチュウ)
答え: C) 白酒(パイチュウ)
説明: 白酒は無色透明でアルコール度数が非常に高いのが特徴です。茅台酒(マオタイシュ)などが有名で、中国の国酒とも言われます。
感想: 無色透明なのに「白い酒」と書くのが面白いと思いました。アルコール度数が50度を超えるものも多いと聞き、さすが大陸のお酒だと感じます。
問33
日本で夏に食べられる冷やし中華は、___で生まれた料理である。
A) 中国・北京
B) 中国・上海
C) 台湾
D) 日本
答え: D) 日本
説明: 冷やし中華は、昭和初期に日本の仙台や東京の中華料理店で考案されたと言われています。中国には同じ料理はありません。
感想: 冷やし中華が日本発祥とは!すっかり中華料理だと思い込んでいました。日本の気候や食文化に合わせて生み出された、夏の風物詩ですね。
問34
フカヒレは、大型の___のヒレを乾燥させたものである。
A) クジラ
B) サメ
C) マグロ
D) イルカ
答え: B) サメ
説明: サメのヒレに含まれるゼラチン質の繊維を食材として利用します。フカヒレ自体にはほとんど味がなく、上質なスープの味を含ませて楽しみます。
感想: フカヒレそのものに味がない、という事実に驚きました。スープを味わうための究極の食材ということですね。
問35
餃子の餡によく使われる、アブラナ科の野菜で、中国原産の野菜は___である。
A) キャベツ
B) 白菜
C) レタス
D) ニラ
答え: B) 白菜
説明: 白菜は中国北部が原産で、冷涼な気候を好みます。漬け物(酸菜)にしたり、炒め物や鍋物など、中国料理では非常にポピュラーな野菜です。
感想: 日本の食卓に欠かせない白菜が中国原産だったとは。餃子や鍋に白菜が合うのは、生まれた故郷が同じだからなのかもしれませんね。
問36
XO醤の「XO」は、ブランデーの等級である___に由来している。
A) Very Special (VS)
B) Very Superior Old Pale (VSOP)
C) Extra Old (XO)
D) Napoléon
答え: C) Extra Old (XO)
説明: 1980年代に香港で考案された比較的新しい調味料です。干しエビや干し貝柱などの高級食材をふんだんに使い、「最高級」の意味を込めてブランデーの最高等級である「XO」の名が付けられました。
感想: 調味料の名前にブランデーの等級が使われているなんて、とてもお洒落で高級感があります。比較的新しい調味料というのも意外でした。
問37
中華料理の宴席で円卓が使われることが多いのは、___ためである。
A) 見た目が美しい
B) 席の上下関係をなくす
C) 狭い場所でも多くの人が座れる
D) 料理人が配膳しやすい
答え: B) 席の上下関係をなくす
説明: 円卓は、主賓やホスト以外の席に序列がなく、座った人全員が平等に料理を取り分けられるという利点があります。和気あいあいとした食事の雰囲気を大切にする中国の文化が表れています。
感想: 円卓に「平等の精神」が込められていると知り、感心しました。形には意味があるのですね。中央の回転テーブルも合理的な発明だと思います。
問3t8
辛味の強い料理で知られるのは四川料理と___である。
A) 広東料理
B) 湖南料理
C) 山東料理
D) 江蘇料理
答え: B) 湖南料理
説明: 湖南料理も四川料理と同様に唐辛子を多用することで知られますが、四川の「麻辣(痺れる辛さ)」に対し、湖南は「酸辣(酸っぱくて辛い)」や「鮮辣(鮮烈な辛さ)」が特徴です。
感想: 辛い中華料理=四川料理、という単純なイメージでしたが、湖南料理というもう一つの「辛い料理」があることを知りました。辛さにも種類があるのが面白いです。
問39
揚げパンのような細長いパン「油条(ヨウティヤオ)」は、___に浸して食べるのが定番である。
A) 牛乳
B) 豆乳
C) お茶
D) スープ
答え: B) 豆乳
説明: 中国の朝食の定番で、温かい豆乳(豆漿)に油条を浸して食べます。甘い豆乳、塩味の豆乳など、地域によって様々なバリエーションがあります。
感想: 揚げパンを豆乳に浸すという組み合わせが、日本人にはない感覚で新鮮です。一度試してみたい朝食メニューです。
問40
豚肉やエビ、野菜などを炒め、揚げた麺の上にあんとしてかけた料理を___という。
A) 皿うどん
B) あんかけ焼きそば
C) 中華丼
D) おこげ
答え: D) おこげ
説明: 本来のおこげは、鍋の底にできたご飯の「おこげ」に熱々のあんをかけて音と香りを楽しむ料理です。日本では、揚げた米の菓子や麺で代用されることもあります。正式には「鍋巴(グオパー)」と言います。
感想: あんをかけた時の「ジュワーッ」という音がご馳走の一部だなんて、五感で楽しむ素晴らしい料理だと思いました。
問41
福建料理の代表で、スープの中に十数種類以上の高級食材が入っていることで知られる料理は___である。
A) 魚翅湯(フカヒレスープ)
B) 佛跳牆(ファッチューチョン)
C) 冬瓜盅(トウガンヂョン)
D) 腌篤鮮(イェントゥシェン)
答え: B) 佛跳牆(ファッチューチョン)
説明: 「あまりの美味しそうな香りに、修行中の僧侶(佛)ですら塀(牆)を飛び越えて(跳)やって来る」という意味の名前を持つ、高級スープ料理です。
感想: 料理名が物語のようになっているのが面白いです。僧侶が戒律を破ってしまうほどの香りとは、一体どんなものなのか想像が膨らみます。
問42
広東料理で多用される、カキを主原料として作られるソースは___である。
A) オイスターソース
B) フィッシュソース
C) ウスターソース
D) ソイソース
答え: A) オイスターソース
説明: 茹でたカキの煮汁を煮詰めて作られる調味料で、濃厚な旨味とコクがあります。広東料理の炒め物や煮込み料理に欠かせません。
感想: オイスターソースが本当に牡蠣から作られていると改めて知り、あの深い旨味の秘密に納得しました。発明した人に感謝したいです。
問43
豚のひき肉を詰めた椎茸の蒸し物などに使われる、黒大豆を発酵させた調味料は___である。
A) 豆板醤(トウバンジャン)
B) 甜麺醤(テンメンジャン)
C) 豆豉(トウチ)
D) 腐乳(フールー)
答え: C) 豆豉(トウチ)
説明: 黒大豆に塩や麹を加えて発酵、乾燥させたものです。刻んで使うことで、料理に独特の風味と塩気、コクを加えます。麻婆豆腐にも使われます。
感想: 見た目は地味ですが、料理の味をぐっと深くする縁の下の力持ちのような調味料だと感じました。発酵食品のパワーはすごいですね。
問44
中国では春節(旧正月)に、幸運を願って___を食べる習慣がある。
A) 麺類
B) 餅
C) 魚
D) 餃子
答え: D) 餃子
説明: 餃子の形が、昔のお金である「元宝」に似ていることから、金運が良くなるようにとの願いを込めて食べられます。特に中国北部で盛んな習慣です。
感想: 日本でお正月に餅を食べるように、中国では餃子を食べるのですね。形に縁起を担ぐという文化は、世界共通で面白いです。
問45
中国語で「西紅柿」と書く野菜は、___のことである。
A) トマト
B) パプリカ
C) ナス
D) きゅうり
答え: A) トマト
説明: 「西から来た紅い柿」という意味で、トマトを指します。トマトと卵の炒め物「西紅柿炒鶏蛋」は、中国の家庭料理の定番です。
感想: トマトを「西の赤い柿」と表現するネーミングが、その伝来の歴史を感じさせてくれて素敵だと思いました。
問46
チャーハンを作る際、ご飯をパラパラにするためには、___を使うのが効果的である。
A) 炊きたての熱いご飯
B) 少し冷めたご飯
C) もち米
D) 雑穀米
答え: B) 少し冷めたご飯
説明: 炊きたてのご飯は水分が多く、粘り気があるため、鍋肌にくっつきやすくダマになりがちです。少し時間をおいて水分を飛ばしたご飯を使うと、パラパラに仕上がりやすくなります。
感想: チャーハンを美味しく作るコツが、最新の技術ではなく「ご飯を冷ます」というシンプルな知恵だったことに、料理の基本の大切さを感じました。
問47
紹興酒などの黄酒(ホアンチュウ)は、___を主原料として作られる醸造酒である。
A) ぶどう
B) もち米
C) 大麦
D) さとうきび
答え: B) もち米
説明: 紹興酒は、もち米と麦麹を原料とし、甕で長期間熟成させて作られます。アミノ酸を豊富に含み、独特の風味と旨味があります。
感想: 紹興酒が日本酒と同じようにお米から作られる醸造酒だと知り、親近感が湧きました。熟成期間によって味わいが変わるのも奥深いですね。
問48
米の粉で作った皮で、豚ひき肉やエビなどを包んで蒸した、広東料理の点心は___である。
A) 焼売(シューマイ)
B) 蝦餃(ハーガオ)
C) 腸粉(チョンファン)
D) 小籠包(ショウロンポウ)
答え: C) 腸粉(チョンファン)
説明: 米粉を水で溶いたものを薄く蒸してシート状にし、具材を巻いたものです。つるんとした食感が特徴で、甘い醤油ベースのタレをかけて食べます。
感想: 皮が半透明で見た目も美しい点心ですね。「腸」という字が入っていますが、見た目が似ているからという理由で、実際には使われていないと知り安心しました。
問49
中国語で「土豆」と書く野菜は、___のことである。
A) さつまいも
B) 里芋
C) じゃがいも
D) ごぼう
答え: C) じゃがいも
説明: 「土の中の豆」という意味で、じゃがいもを指します。中国では細切りにして炒める「土豆絲(トゥードウスー)」がポピュラーな家庭料理です。
感想: じゃがいもを「土の豆」と表現するのは、見たままの素朴なネーミングで面白いと思いました。国によって野菜の呼び名が全く違うのが興味深いです。
問50
魚の姿蒸し「清蒸魚」で、魚の臭み消しと香りづけのために、仕上げに___をかける。
A) 冷たい水
B) 熱した油
C) ごま
D) ラー油
答え: B) 熱した油
説明: 蒸しあがった魚の上に大量の白髪ネギや生姜を乗せ、そこに煙が出るほど熱した油を「ジュッ」とかけることで、ネギや生姜の香りを立たせ、魚の臭みを消します。
感想: 最後に熱した油をかけるというひと手間が、料理を格段に美味しくする秘訣なのだと知りました。音と香りの演出が食欲をそそりますね。
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